2016 謹賀新年
2016年は染料植物の栽培に重点
リュウキュウアイとタデアイ、ムラサキの栽培は順調に増えています。
リュウキュウアイは染料用の沈殿藍、タデアイからは藍顔料を作り、色挿しや絵画、書に使っています。ムラサキの根の紫根は、生根と乾燥根にして染料に、
今年はニホンアカネの生根、クルミの果肉と果皮、キハダの内扉、外樹皮を重点的に、
「なにもも捨てない、全てを使い切る染色」を目指します。
また、天然繊維が加工され過ぎて、本来の姿ではなくなっています。
オーガニックコットン、亜麻や苧麻、絹糸や真綿、羊毛糸を染めて簡易堅牢度テストをしました。紡績や製織の前後に糊付けや精錬に化学糊が使用され、酵素精錬や漂白処理されていることが多く、その薬品と天然染料や媒染剤が反応して、pHが変わり、発色や堅牢度に影響しています。
以前と比べると羊毛の生成の色、発色と堅牢度も悪くなっていると感じ、調べたところ、炭化処理といって、原毛についている藁や種を取るために希硫酸に浸けてそれらを溶かし、その後中和しているということわかりました。
結果、毛に含まれるラノリン等油脂成分が落とされ、毛玉が取れないため、今度は繊維の表面のクリンプを削ったり、溶かしてツルツルにしてあり、弾力や保温力という機能性が失われています。
天然の色素が結合する相手が落とされているため、染色性も下がり、堅牢度が悪くなっています。
アースネットワークで使用する糸や布は未加工のものと決め、
それらで染色スタンダードを作成中です。
今年も、ご支援、ご協力のほど、よろしくお願い致します。
事務局