生薬「槐花」=エンジュの蕾で絹をオリーブグリーンに染める

7月28日、北海道医療大学北方系伝統薬物研究センター研修室にて、大学主催の生涯学習講座を担当、生薬「槐花(かいか)」を使い、媒染2種で絹をオリーブグリーンに染めました。10年続くこの講座は、薬草園で栽培した薬用&染料植物や生薬室の資料を使い、生薬成分の解説と染色工程のテキストを作成、実習しています。これまでにムラサキ、ニホンアカネ、キハダ、タデアイ、クルミ、エンジュなどを使い、絹、ウール、亜麻、和紙を染めました。毎回応募者多数のため抽選になり、幸運な参加者達と抽出〜各自染色〜薬草園で天日乾燥しています。

日本製絹ストール(55×170cm)をミョウバン媒染する

エンジュから色素ルチンを抽出2回
黄色に染色
木酢酸鉄で鉄媒染液を作る
常温で鉄媒染〜水洗、黄色が不足している場合は抽出液で染色
大判の絹ストールが光沢ある深いオリーブグリーンになりました