北海道医療大学市民講座「天然染料講座」のご案内

2004年から小樽の天然染料研究所で栽培してきたニホンアカネ、2008年に北海道医療大学薬草園の北方観察園の南側にニホンアカネに適した環境を見つけ、そこに畑を作り、栽培を始め、2010年より大学主催の市民講座のために根を収穫、市民講座で参加者が生根を使い、各自が絹やウール、麻を染色してきました。

2023年度、北海道医療大学公開講座で行われる「天然染料講座」全3回シリーズ。
第1回 6月3日(土) 10:30-15:45 「有機媒染と無機媒染」数種類の染料薬用植物と媒染3種類を重ね、綿を染める
第2回 7月8日(土) 10:30-15:45 「色素抽出と染色」ニホンアカネ生根と自家製梅酢を使い、絹を茜色と紫鳶に染める
第3回 9月16日(土) 10:30-15:45 「二重媒染(アルミ媒染と鉄媒染)」ダイオウでウールをオリーブ色に染める

全3回の時間をかけて、3種類の染色方法を仕上げます。主に薬草園で栽培されている植物や乾燥させた生薬や香料材料、染料のニホンアカネ生根等を使用して、手紡カディ綿、絹、ウール100%、それぞれが約80×180cmのストールを染めます。

昨年度は、各自が精錬、媒染、数種類の植物から抽出して、自分のデザインで黄、茜、茶、紫色系の単色や1枚に2〜3色を組み合わせて染め、仕上げました。また、夏には、各自が灰汁で仕込んだすくも藍を持ち帰り、自宅で麩と仕込んだ液を加えて発酵させ、藍染しました。

今年度もメンバー各自が使用する布を精錬、染める部分の色とレイアウトを決め、媒染の組み合わせと使用量の計算、抽出〜染色液を作り染色〜乾燥〜エイジングして堅牢度の高いオリジナルストールを制作します。